タンパク質代謝

皆さんもタンパク質は大事!!って一度は聞いた事があると思います。

私もずっとスポーツをしていて、今もトレーニング・サイクリング・登山などもしています。

そして筋力を上げるには必ずタンパク質の存在が必要になってきますので、どのようにたんぱく質を摂るのかは意識していますが、実は日常生活でもタンパク質の存在ってものすごく重要なんです。

タンパク質代謝について詳しくなる事により、より体の状態が良くなってきます。

是非一緒に学んでいきましょう。

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体の不調を改善するためのたんぱく質の考え方

・最も重要な栄養素

・ビタミン、ミネラル欠乏にも繋がる

・最も消化吸収が難しい

・摂取量よりも消化吸収できているかが重要

・たんぱく質を活かすためには炭水化物(糖質&食物繊維)が重要

・たんぱく質は心やホルモンを作っている

このようにタンパク質は、体にとっても重要な役割を担っています。

動的平衡

たんぱく質を摂る上で大事な考え方あります!

それは「動的平衡」という考え方です。

これは青山学院大学で教授をされている福岡伸一先生の言葉で、生物の体が変わらないように変わり続けるプロセスの事です。

皆さんは、もし病気や大怪我などがなければ、今の自分と一年後の自分は一気に変わっていると思いますか?

私達は生まれた瞬間に死ぬ事が決まっており、遺伝子にはそれが織り込まれています。

そして、死に向けてゆっくりとプロセスを辿る様に設定されています。

しかし、私達は1年後に一気に老いたりはしません(一部の先天性疾患ではあります)。

自分でも気付かないくらいゆっくりゆっくりと老いていきます。

これはタンパク質代謝が常に行われていて私たちの体をゆっくりを破壊と再生を繰り返しているからです。

体は、今現在の最新の状態に保ってくれる機能が備わっているのです。

この機能の大切な役割を担っているのがたんぱく質です。

動的平衡の機能を保つ=タンパク質代謝を保つために必要なものは・・・

■たんぱく質の質と量

■ビタミン&ミネラル

■消化器の健康

となります。

たんぱく質だけ摂っていても消化器の状態が良くなければ、たんぱく質の吸収はできません。

未消化によるたんぱく質から発生する毒素の吸収などにより体の不調が出てききます。

動的平衡は私にとっても考え方が変わった本です。

もしお時間あれば読んでみてください。

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たんぱく質の基礎

たんぱく質は窒素(N)・水素(H)・酸素(O)・炭素(C)・硫黄(Sで構成されます。

たんぱく質はアミノ酸が結合して構成されており、アミノ酸にはアミノ基が存在しています。

アミノ基(-NH2)には窒素(N)が用いられており、たんぱく質(食品)は体への窒素供給源です。

体に吸収されるまでに・・・

たんぱく質⇨ペプチド⇨アミノ酸と分解されていきます。

ここまで分解をしないと他の生物の遺伝子構造が残ったままヒトの体に入ってしまうと体が拒絶してしまいます。

たんぱく質は、ゆっくりと消化していき、他の生物の遺伝子構造が残らなくなるまで分解し吸収されます。

たんぱく質を摂るメリット

たんぱく質無しでは不調改善が成り立たないのは以下の理由があります。

①臓器、細胞、酵素を作るための主原料

体の様々な器官は全てタンパク質で成り立っています。

②糖新生にも利用されて、血糖維持にも使える

これは緊急時にエネルギーが必要な時に筋肉を原材料としATPを生成する回路です。

③体内のタンパク質の斤量を維持向上し、様々な物質の運搬機能にも影響する

タンパク質がヒトの体に必要な栄養素を必要な場所に送ってくれます。例えばヘモグロビンは酸素を運んでくれます。

④ビタミン、ミネラル欠乏の予防に必須

特に動物性のたんぱく質には体に必要なビタミン・ミネラルが含まれています。

また低タンパク状態だと吸収率が下がります。

たんぱく質を摂ると起きるデメリット

①消化吸収が難しいため、身体の中に上手く入らない

②胃酸分泌低下、腸内環境悪化が起こると食べても吸収できない

③腎機能が低下している場合は摂取制限が必要

確かに胃腸が悪いと肉を食べたらめっちゃもたれますよね・・・

それが未消化で腸に流れ込むと悪玉菌が増えそうなイメージが・・・

さらにさらに腎臓の機能が悪いとたんぱく質をあまり摂れないとは・・・

ある程度お年がいってからのトレーニングを始める方はプロテインなど気をつけないといけないですね。

たんぱく豆知識

ここで少し豆知識をご紹介します!

■1901年 Cohnheim

人体はアミノ酸より大きな分子は吸収する事ができない

■1984年Ara達が腸管にペプチドレセプターを発見

■ゴールデンタイム

トレーニング開始直後から筋タンパク合成能力は上がっています。

そしてトレーニング終了後3時間ほどに渡って持続している。

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タンパク質はどのように作られ、動的平衡を保つのか?

吸収されたたんぱく質はヒトのタンパク質となり、体の筋肉や臓器、それ以外にも酵素や運搬機能を持つ物質などと多岐に渡り使われます。

もしかしたら気づいた人もいるかもしれないですが、たんぱく質とタンパク質を分けて解説していました。

その理由は他の生物の場合はたんぱく質。

ヒトの体に吸収されてから体で使われる状態になった時のタンパク質と分けています。

タンパク質ですが、体にアミノ酸という形で吸収されてから細胞内に移動します。

そして細胞内でタンパク質が生成されます。

このような細胞に変化していくのに、

複製(DNA⇨DNA)⇨

転写(DNA⇨RNA)⇨

翻訳(RNA⇨タンパク質)

という流れで細胞は作られ増殖していきます。

遺伝子の発現(DNAとRNAによる複製と転写)

複製・転写・翻訳とは・・・

・複製はDNAそのものをコピーして細胞分裂させる

・転写はRNAによって遺伝情報を写し取る過程

・翻訳はRNAから遺伝情報を読み取りタンパク質を作る過程

となっており、タンパク質は遺伝情報(DNA)を元に作られます。

僕たちには、僕たちを形作る遺伝情報があります。

他の人とも違うし、ましてや他の生物とは違う、遺伝情報があります。

しかし、大枠で言うと人は人です。

複製により必要なタンパク質の設計図を作ります。

そして実際にタンパク質が作られるのは細胞内のリボゾームという場所です。

そこまでDNA情報を伝える役割が必要になってきます。それをするのが転写です。

この時にはDNA情報はRNAに伝えられます。この役割を担うのがメッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれています。

そして転写された情報を細胞核からリボゾームへと運びます。

その運搬役をするのがトランスファーRNA(tRNA)と呼ばれています。

伝えられた情報は細胞内のリボゾームで必要な形のタンパク質へと合成されます。

ここでも細胞の状態が良くなければ、いい状態のタンパク質作れないのは想像できますね。

タンパク質の原料は20種のアミノ酸であり、タンパク質合成(代謝)には酵素が不可欠です。

また酵素の働きには補酵素(ビタミン、ミネラル)が必須です。

つまりタンパク質合成には、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが欠かせないのです。

まとめ

今回はタンパク質の基本的な役割、構造とどのように作られていくのかについて解説しました。

ちょっと分かりづらい所もあったと思いますが、何か参考になっていたら幸いです。

やはりタンパク質は重要だという事が分かると思います。

遺伝子構造に直接的に関わるのはタンパク質のみです。

またたんぱく質の種類などもお話しできたらなと思います。

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